先日、初めてポルトガル料理を食べました。魚介と野菜を中心にあっさりとした味付けがされており、とても馴染みやすく、おいしくいただきました。
食はまさしく文化です。その土地の風土や気候、人間性までも表していることはよく言われます。それは、建築にも言えることです。
ポルトガルの建築家アルヴァロ・シザの素材の扱いは、ポルトガル料理のそれと同じように感じるし、初期のアンドウのコンクリートの表面の美しさや工程の繊細さは言うに及ばず、妹島和世や石上純也の建築は、日本料理が持つ歴史性やフィールドの広がりと近いものを感じます。
アメリカのゲーリーのクネクネ建築は、いうならばハンバーガーです。世界中どこで作ってもほとんど同じ。バーガーの中身が変われどもバーガーという形式は変わらない。
逆にいうとグローバルな可能性と強さを持った建築です。
そんな中でお昼によく行くモスバーガーは、マクドとはあきらかにちがう繊細さと素材感。
照り焼きバーガーは、グローバリズムに呑み込まれた日本版バーガーだと思いますが、ライスバーガーなるものは? バーガーという形式を変えることを出来ているのか微妙なところです。
そんな微妙で、隙間な建築、最近よく見ませんか。
大阪北新地にある
ポルトガリア/写真は魚介のカタプラーナ 2枚貝のような鍋で魚介をあっさりとしたスープで蒸しています。