ブログトップ

なかひらときどきブログ

mnao.exblog.jp

カテゴリ:教育( 6 )

ゼミ旅行③

3日目は高速船で豊島へ。フェリーと違いやはり早い。もっと揺れるかと思ったが走り出すと安定している。豊島はレンタサイクルではなく無料ループバスで巡る。まずは、豊島美術館(設計:西沢立衛)へ。内藤礼の1作品のみを常設する美術館である。来月オープンのため内部には入れないが外構を残し、ほぼ完成しているようだ。丘のような白いコンクリートが周辺の棚田の中で異彩を放っている。外構が出来上がるともう少しコンセプトがはっきりするのではないかと思う。
近くにある 豊島の気配(戸高千世子)は、水田の中でいくつもの花のような、カゲロウのようなモノが風に揺れる風景が美しい。新宮晋さんのような強い造形ではなく、環境と溶けあう静けさを創り出している。
バスで移動し、島キッチン(設計:安部良)でランチ。縁側と大きな軽い屋根でおおわれた屋外席が気持ち良い。屋根はガス管と鉄筋、杉板をうまく縛結していて、衝立のような格子で水平力を受けている。食べた島キッチンセットよりも場所の方が僕にはおいしかった。
待ち合わせの時間がせまり、急いでバス停へ。途中にある 空の粒子(青木野枝)をチラッと見て港へ移動し、13時過ぎの高速船で男木島へ渡る。
男木島は、港から山への斜面に集落が張り付く小さな島なので徒歩で路地を抜けながら作品を巡った。漁村集落特有の傾斜と路地、民家の間から時折見える瀬戸内海。好きだった夏目雅子主演の映画「瀬戸内少年野球団」(原作:阿久悠)を思い出した。ヒューマンなスケール感と海を間近に壇上に上がっていく家々を見ていると現代アートも消えて見える大らかさを感じる。漆の家プロジェクトの中の座敷に上がらせていだだき、風の通る座敷でしばし横になって休息。そこから見える凪の風景は瀬戸内特有の静けさだ。
途中駄菓子屋でダブルアイスを発見。ヨッシーのおごりで久々に食べた70円の甘酸っぱいソーダ味は、懐かしく、旨かった。男木島は居心地が良すぎるな~。
直島は、民間の資本が多く入っていることもあり経済や流通など都市との距離が近いように感じた。豊島と男木島はその距離がまだ遠い。その差に島の個性と共に作品の個性も表れているように思う。
16時のフェリーで高松に戻り、迎えの貸切バスで20時半に大阪駅到着。学生に対して今後の卒業制作や課題に向けた言葉を大西崇之先生が最後にかけ解散した。卒業制作ではぶっ飛んだ作品を創ってほしい。
2泊3日の島巡りは、展覧会企画や島の環境も含めてアートと建築について考えることができた充実の日々だった。026.gif

a0113755_1327955.jpg
 白い丘のように見えるのが豊島美術館

a0113755_1328021.jpg
 豊島の気配(戸高千世子)7/10シッケ

a0113755_13494397.jpg
 島キッチンの庇

a0113755_1329060.jpg
 空の粒子(青木野枝)小さな円形の鉄を溶接している。当然さわると揺れます。

a0113755_13293292.jpg
 男木島港に入港

a0113755_1330423.jpg
 集落の石垣に設置された 海と空と石垣の街(中西中井) 

a0113755_13303799.jpg
 重なる屋根越しに見える瀬戸内海

a0113755_1331163.jpg
 うちわ骨の家(西堀隆史)

a0113755_13311782.jpg
 港の中の卵形の建築は 男木島の魂(ジャウメ・プレンサ)
[PR]
by mnaoffice | 2010-09-21 13:50 | 教育 | Comments(0)

ゼミ旅行②

2日目は直島へ。しかし台風の影響で高速船が欠航していて1時間のフェリー待ちになってしまい、その時間を利用して高松港でアート探検を楽しむ。
一緒に行った仲間の半分くらいは直島には何度か来ているらしいが、僕は初上陸。
船に乗ると何か気持ちをリセットできる。これも一つの島のいいところだ。
直島宮浦港に着岸すると目の前に「海の駅なおしま」(設計:SANAA)。漁港にある市場のような空間は、構造デザインとして美しい。
まずは、大竹伸朗の直島銭湯I❤湯が現れる。平日だというのにかなりの人がいる。隣家は新しいが、空き家になっている。庭を挟んでこの賑わいは、隣の住人にはちょっときついかもと感じてしまう。
レンタサイクルを借りていざ出発。坂道が多いがギア付の自転車は快調に走れる。
いくつかの作品を巡りながら自転車を飛ばすと風が心地良い。
島の南端琴反地海水浴場のレストハウスに到着し何故かここまで来てキーマカレーのランチ。その後バスに乗り地中美術館(設計:安藤忠雄)へ。吉井歳晴、新宮明、岸上純子の各先生方と何だかんだと言いながら巡っていく。最後のジェームズ・タレルの「オープンフィールド」は、かなりシッケた。これを体験するだけでも十分価値がある。(入場料2000円は高いが…)
その後、護王神社へ。うーんこれにもシッケる。(6/10シッケというところか)
宮浦港への帰り道に直島町役場に立ち寄る(設計:石井和紘)。飛雲閣をモチーフにした80年代のポストモダンを代表する建築だが、今改めて見ると瀬戸内芸術祭の作品として見ることもできるのではないだろうか。ついでに近くにある直島中学校、小学校(設計:石井和弘)、幼稚園(設計:鸞建築研究団/石井和紘・難波和彦)も見学。中学校と幼稚園のユニットを繋げていく計画は、難波和彦さんの色が濃い建築です。
夕方5時過ぎのフェリーで高松のホテルに戻り、軽くシャワーを浴びて昨日出来なかった3人の卒業制作の中間発表と講評を行う。7時過ぎから2時間程かなり厳しい議論となった。その後全員で遅めの夕食へ。食事をしながら学生個々の感想を聞く。僕は11時半くらいからうとうとしてしまったが、ここでも1時過ぎまで語りあっていた。
(木村先生(木村松本)、赤代先生(dot architects)、岸上先生(space space)は朝方まで学生に付き合ってくれたらしい)
2時半過ぎベッドにバタンキュ~。045.gif

a0113755_16424887.jpg
 Liminal Air-core-(大巻伸嗣)

a0113755_16431693.jpg
 "PROM"(椿昇) フォルムを細部まで変えずにミラーという素材に変えることだけで風景を一変している

a0113755_17152265.jpg
 海の駅 なおしま 素材と構造によりうまく風景になじんでいる

a0113755_16444831.jpg
 直島銭湯I❤湯(大竹伸朗)波に流されてきたさまざまなモノが銭湯の壁に張り付いたような風呂屋

a0113755_16451834.jpg
 かぼちゃ(草間彌生)癒される~

a0113755_1648028.jpg
 地中カフェ タレルでシッケたのに建築でドライになり、スーパードライでシッケなおし?

a0113755_16483537.jpg
 護王神社/アプリエイトプロポーション(杉本博司)

a0113755_20594483.jpg
 飛雲閣 竣工25年後の復活か?
[PR]
by mnaoffice | 2010-09-15 17:16 | 教育 | Comments(0)

ゼミ旅行①

毎年恒例になっているOCT(大阪工業技術専門学校)の学生達とのゼミ旅行で瀬戸内芸術祭に行ってきました。
今年は学生13名、先生9名の22名で高松周辺と直島、豊島、男木島を巡ってきました。
1日目は、朝8時にOCTを貸切バスで出発、昼12時に丸亀に到着し、まずは讃岐うどんで腹ごしらえ。(うどん好きには外せません。今回のお店は標準でしたがやはりのど越しはええね~)
その後、徒歩で丸亀市立猪熊弦一郎美術館へ。ピーター・ウォーカー設計の駅前広場にある噴水が花壇になってしまっていて残念。管理的な問題か、メンテナンス費用かはわかりませんが、こうやってあちこちで簡単に変えられていくことをどう考えるかです。何度も訪れているので中に入ろうか少し迷ったりしましたが、外がムッチャ暑いこともあるし、展示も見たいので入りました。
入って正解!企画展で催されていたキュピキュピと石上義正によるSickeTel(シッケテル)はかなり良かった。昔あった竹中直人のテレビ番組「恋のバカンス」に通じる80年代を感じさせるウェット感はまさしく、湿気テル!言葉の選択も時代性を感じるし、インスタレーションではツボに入ってしまいました。シッケモニカ(キャラクター)の「みなさん、シッケてますか?」からはじまり最後のシッケTelまでセンスのある軽めのメッセージはバツグンでした。
電車で坂出まで移動し、坂出人口土地(大高正人)を見学。この建物を学生が読み解くには少し難しいかもしれませんが、こういうものを知って体験することは必要だと思います。
30分程見学し、また電車に乗り高松移動、栗林公園の掬月亭へ。ここは3度目ですが、背後の山を含めたランドスケープと屋形船のような透け透け建築は、本当に心地良い時間を体験できます。その後は徒歩で香川県庁舎(丹下健三)を見学し、ホテルまでの道すがら気になる建築をワイワイ見ながら6時半にホテル到着しました。
これで終わりではなく、7時過ぎからホテルの会議室を借りて、卒業制作の中間発表と講評を10時まで行いました。終了後先生だけで近くの焼き鳥屋に行き、遅い晩御飯を食べて12時過ぎにホテル着。よく歩きましたがなかなかシッケた1日でした。001.gif019.gif

a0113755_17293883.jpg
 青いフレームが以前噴水でした。ピーターも怒るで、しかし!

a0113755_17304230.jpg
 美しすぎる~

a0113755_1731499.jpg
 香川県庁舎ロビー。掬月亭を見た後で見ると日本建築の空間性を持っていることが学生も理解できたと思います
[PR]
by mnaoffice | 2010-09-13 17:33 | 教育 | Comments(0)

ゲルで展覧会

非常勤講師で行っている大阪工業技術専門学校で「つなゲルひろゲルOCT」と題する展覧会を催します。
若手建築家非常勤講師作品、今年度の卒業制作やOCTの活動の展示と盛りだくさんな内容になっています。しかもモンゴルの移動住居の「ゲル」2基を大川沿いの公園に建てての展覧会です。
ゲルの空間体験と一緒に是非ご覧ください。
日時は3月13(土)と14(日)です。
詳しくは、下記HPで。

つなゲルひろゲルOCT~ふらっと展vol.2~
[PR]
by mnaoffice | 2010-03-09 20:33 | 教育 | Comments(0)

OCT卒業制作展終了

OCT卒業制作展「フラット展」-ゆらぎーが、無事終了しました。
学外での学生企画、運営の展覧会でしたが、多くの方々にお越しいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。OCTのOBで建築家の武市義雄さんや師匠である北村陸夫さんには、個別に熱い講評をしていただきました。学生にとってもさまざまな世代や分野の方々の意見や感想を聞け、感じることも多かったようです。
最終日には、若い建築家の方々と総勢10名の講評者による学生の発表ではなく、講評者の先生方が気になった作品について意見や疑問を語る形式の講評会を行い、学生作品に対する深い読込や可能性を話していただきました。その後審査会があり、今後に向けてフラット賞を設けることと講評者それぞれの賞を決定しました。1年生やOBも含めての打ち上げも大盛り上がりで長く、楽しい一日でありました。
卒業生は、展覧会のまとめを残していますが、一応これで全て終了です。お疲れ様でした。

a0113755_1850171.jpg

展覧会の様子

a0113755_18505922.jpg

第1回フラット賞の古家君の作品/彼は、さまざまな関係や人間模様を建築として表現し、絵本形式でまとめました。写真はその本の中に出てくる建築の模型のひとつです。
[PR]
by mnaoffice | 2009-03-09 18:58 | 教育 | Comments(0)

OCT卒業制作展

非常勤講師をしています大阪工業技術専門学校(OCT)の建築意匠系有志が企画した卒業制作展が今週末にあります。18名の卒業生が昨年夏から取り組んだそれぞれの卒業制作を展示する学外で初めての展覧会です。企画から場所、スケジュール、会場デザイン、設営、広報まで学生を中心に作った展覧会です。最終日には、ゲストの建築家を含む11名の講評者による講評会も会場で行います。
今回の会場は、西長堀にあります細野ビルヂングという昭和11年に竣工した建物です。アートや演劇、音楽、映像、ファッションなどさまざまななイベントを行っているところです。オーナーである細野房雄さんのご理解があって、開催させていただけることとなりました。
ご都合よろしければご高覧ください。040.gif

■OCT建築学科意匠系卒業制作展 第1回ふらっと展「ゆらぎ」
 会期:3/6(金)~8(日)
 場所:細野ビルヂング
[PR]
by mnaoffice | 2009-03-03 18:58 | 教育 | Comments(0)