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なかひらときどきブログ

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投入れ堂

少し前になりますが、サッカーチームのソレッテ大阪?企画で鳥取県にある三徳山三佛寺・投入れ堂に行ってきました。
三徳山は修験道の修行の山で投入れ堂は、その山中奥深いところにあります。まず麓で入山料を支払い、スニーカーをわらじに履き替え、輪袈裟を身につけます。宿入橋(しくいりはし)を渡って、かずら坂や鎖崖といった急勾配の斜面や山道を約1時間登らねばなりません。途中、文殊堂、地蔵堂、納経堂などのお堂を巡り、最後に観音堂のある大きな岩場を廻りこむと垂直に近い崖の中に投入れ堂が建ち現れます。
こんなに大変な思いをした人だけが見ることの出来る投入れ堂ですが、他の建築と違うのは、中に入ることはもちろん触ることすら出来ないのです。
普段の建築見学では、内部の空間のスケールや居心地、そこから見える風景、細かい部分などを見て廻るのですが、投入れ堂は、全体を眺めれる距離(30~50m程でしょうか)までしか近づけないのです。(もちろん保存や事故防止のためではあるのですが)
しかし、その佇まいや環境と一体化した美しさは、他を圧倒し一見の価値は十分あります。
その場で1時間ほど角度を変えながら見ていましたが、やはり下からの見上げが一番美しいように思いました。おそらく立面図に描くと屋根の勾配など少しおかしなプロポーションであるような気がしました。
その後、同じ道のりをゆっくり下山しました。わらじの力はすばらしく、滑るというようなことは全くありませんでした。ただ、岩場の形や山道の硬さがダイレクトに足裏に伝わるので一生分の足つぼマッサージをしたような気分になりました。
下山してからは、投入れ堂の中を体験してはいないのにもかかわらず、何かひとつの空間を体験したような感覚になりました。それは、三徳山そのものが空間体験としてあり、投入れ堂はその中に存在する「点」であるということです。その「点」が修験者にとっては精神的支えであり、見学者にとっては何らかの大きな魅力を持ちえているからこそ人は厳しい三徳山を駆けてしまうのだと思います。070.gif

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by mnaoffice | 2009-08-25 19:09 | 建築 | Comments(0)