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なかひらときどきブログ

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一畳敷展

所用で本町に行ったので、INAXギャラリー大阪で催されている「幕末の探検家松浦武四郎と一畳敷展」に行ってきました。
松浦武四郎は、幕末から明治にかけて、探検家、登山家、旅行家、著述家、ルポルタージュ作家、出版者などさまざまな顔を持って生きた才人です。
蝦夷地(北海道)を徒歩で廻って調査し、描いた地図が展示されていました。(ちなみに北海道(北加伊道)という名前は彼がつけたものです。)その地図もさることながら、彼が持ち歩いていた「野帳」(調査のときのメモ帳のようなもの)には、動植物からその地の家の建て方まで事細かにスケッチとメモが描かれています。興味の幅と深さ、細やかさやその表現の美しさは、現在で言うなら百科事典のようです。そのような方法で蝦夷地だけではなく、全国各地を旅して周り、さまざまな情報を自ら集め、描き残しています。
そして、晩年明治20年に自分のための書斎「一畳敷」を造ります。
この一畳敷は、その名の通り畳一帖という広さしかありません。面白いのはその材料です。彼が全国を周ったときの知り合いから古材を送ってもらい、それらを組合わせて小さな小さな書斎を造りました。
材料を送ってくれた所は、91ヶ所にもなり、しかも伊勢神宮の遷宮に使われた材や大徳寺、東福寺、建仁寺、石山寺などよく知っているところがたくさんあります。
そうした材料に囲まれた自分自身の身丈にあった小さなスペースを彼は終の棲家としたのでした。彼の活動の一端と彼の生きた証をカタチにしたような「一畳敷」を一緒に見ることができる良い展覧会です。006.gif
「一畳敷」は、国際基督教大学に現存しています。

 
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by mnaoffice | 2010-06-28 18:48 | 建築 | Comments(0)