週末に紀伊半島をほぼ一周しました。
土曜に太地の家の改修工事の打合せでまずは和歌山県太地町へ。1泊して日曜の朝に紀伊勝浦から特急ワイドビュー南紀号に乗り、三重県の松阪へ向かいました。南紀号は10年近く前に一度乗ったことがありますが、その時の印象とは全く違いました。この日は、久々の陽気で天気も快晴、海岸沿いを名古屋へ向けて走る車窓からは、太平洋のパノラマ、リアス式海岸、棚田、紀州山地の山々、集落まで盛り沢山。おまけにこの特急は、自由席が1両目でそこがワイドビューの名前通り運転席までガラス張りというグリーン車なみの設えで、前を向けば運転手気分が味わえ、右には太平洋、左に新緑の山々と約2時間半の間、本も読まずに美しい春の風景を楽しみました。あとは松阪で松阪牛をいただいてと・・・、あいにくそんな余裕も時間もなく、近鉄電車に乗り換え賢島へ。仕事の相談をお受けした敷地を確認し、帰りは村野藤吾設計の志摩観光ホテルを見ながら春の海風に吹かれて駅までの散歩を楽しみました。
たくさん電車に乗り、よく歩きましたが遅い春を満喫した気持ちの良い一日でした。
ワイドビューの車内
まだ人の気配のない海水浴場。山と海が本当に近い
まるで陸にあがった豪華客船のような志摩観光ホテル
戦後初の純洋式のホテルですが、現在では本館と宴会棟のみが営業しているようです。村野作品は、あちこちで取り壊されていますが、ここでも西館が取り壊されるという話を聞きました。