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なかひらときどきブログ

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ゼミ旅行③

3日目は高速船で豊島へ。フェリーと違いやはり早い。もっと揺れるかと思ったが走り出すと安定している。豊島はレンタサイクルではなく無料ループバスで巡る。まずは、豊島美術館(設計:西沢立衛)へ。内藤礼の1作品のみを常設する美術館である。来月オープンのため内部には入れないが外構を残し、ほぼ完成しているようだ。丘のような白いコンクリートが周辺の棚田の中で異彩を放っている。外構が出来上がるともう少しコンセプトがはっきりするのではないかと思う。
近くにある 豊島の気配(戸高千世子)は、水田の中でいくつもの花のような、カゲロウのようなモノが風に揺れる風景が美しい。新宮晋さんのような強い造形ではなく、環境と溶けあう静けさを創り出している。
バスで移動し、島キッチン(設計:安部良)でランチ。縁側と大きな軽い屋根でおおわれた屋外席が気持ち良い。屋根はガス管と鉄筋、杉板をうまく縛結していて、衝立のような格子で水平力を受けている。食べた島キッチンセットよりも場所の方が僕にはおいしかった。
待ち合わせの時間がせまり、急いでバス停へ。途中にある 空の粒子(青木野枝)をチラッと見て港へ移動し、13時過ぎの高速船で男木島へ渡る。
男木島は、港から山への斜面に集落が張り付く小さな島なので徒歩で路地を抜けながら作品を巡った。漁村集落特有の傾斜と路地、民家の間から時折見える瀬戸内海。好きだった夏目雅子主演の映画「瀬戸内少年野球団」(原作:阿久悠)を思い出した。ヒューマンなスケール感と海を間近に壇上に上がっていく家々を見ていると現代アートも消えて見える大らかさを感じる。漆の家プロジェクトの中の座敷に上がらせていだだき、風の通る座敷でしばし横になって休息。そこから見える凪の風景は瀬戸内特有の静けさだ。
途中駄菓子屋でダブルアイスを発見。ヨッシーのおごりで久々に食べた70円の甘酸っぱいソーダ味は、懐かしく、旨かった。男木島は居心地が良すぎるな~。
直島は、民間の資本が多く入っていることもあり経済や流通など都市との距離が近いように感じた。豊島と男木島はその距離がまだ遠い。その差に島の個性と共に作品の個性も表れているように思う。
16時のフェリーで高松に戻り、迎えの貸切バスで20時半に大阪駅到着。学生に対して今後の卒業制作や課題に向けた言葉を大西崇之先生が最後にかけ解散した。卒業制作ではぶっ飛んだ作品を創ってほしい。
2泊3日の島巡りは、展覧会企画や島の環境も含めてアートと建築について考えることができた充実の日々だった。026.gif

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 白い丘のように見えるのが豊島美術館

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 豊島の気配(戸高千世子)7/10シッケ

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 島キッチンの庇

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 空の粒子(青木野枝)小さな円形の鉄を溶接している。当然さわると揺れます。

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 男木島港に入港

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 集落の石垣に設置された 海と空と石垣の街(中西中井) 

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 重なる屋根越しに見える瀬戸内海

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 うちわ骨の家(西堀隆史)

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 港の中の卵形の建築は 男木島の魂(ジャウメ・プレンサ)
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by mnaoffice | 2010-09-21 13:50 | 教育 | Comments(0)
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