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映画 「小三冶」

映画「小三冶」を見ました。タイトルの通り、落語家柳家小三冶師匠のドキュメンタリー映画(監督:康宇政)です。
小三冶師匠は、中学生の頃「お笑いネットワーク」などのお笑い番組に出ている頃からの大ファンです。近くに落語の寄席などもちろんなく、小三冶という名前を新聞のテレビ番組欄で見つけたりしては、かかさず見ておりました。
独特のやや神経質な顔立ち、何とも言いがたいおとぼけ感、そしてもちろん噺のおもしろさは、当時から僕の中では群を抜いておりました。
小三冶師匠は、高座に上がって噺の前に話す「枕」の名人でもあります。
客の顔を見て、日常あった話や旅の話などで客をつかみ、噺をする環境をつくっていきます。映画の中でも何度か大笑いさせられましたが、自分に向かう真面目さや芸を見る客観性は痛いくらいに伝わってきました。
今更ながらドキッとしたのは、癖の話。小三治師匠が何か食べたあとにおしぼりでテーブルを拭く癖は、なんと柳家一門の癖と指摘された話。知らず知らずのうちに小三冶の師匠の故柳家小さんの癖が弟子達にうつってしまっていたのです。これってこわいことであると同時に師弟ってそういうものなのだと自分自身と師の関係をみて実感します。自分で気がつかないうちに無自覚でやっていたことがあるとき師匠と同じだと気づき、落ち込んでしまいます。刷り込みってそれほど強烈で、自覚することが出来てからもなかなか抜け出せないものです。
「師匠と同じことをやっていたらバカですよ。」小三冶から弟子へのメッセージ。
ある時期そうした師弟の関係に悩んだり、苦しんだりする中で成長していくものではないでしょうか。自分の位置を測るための点としてある師の存在は、大きいと思います。045.gif
もうひとつは、歌の話。小三冶師匠は高座にピアノを持ち込み歌ってしまうくらいの歌好きです。「鼻歌でフフンって歌ってるときは、いい歌になってんだよ。それがあそこはこうしょうとか、次はこうした方がいいとか考えて歌った歌はダメなんだよねー」
自分が気持ち良く、変な力が入っていない時がやっぱり良いということ。
「人を楽します仕事なのに自分が楽しめないんじゃダメだねえ。」
落語も設計も一緒です。045.gif
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by mnaoffice | 2009-07-26 18:18 | 生活 | Comments(0)
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